NIIについて / About NII
国際交流
NIIでは、海外の大学および研究機関との国際交流を推進するため、グローバル・リエゾンオフィス(GLO)を設置しています。
GLOでは、国際交流協定(MOU)の締結、MOU締結機関の学生を対象とした「NII国際インターンシッププログラム」、研究交流の助成として研究者や学生の派遣および招へいを支援するための「MOU/non-MOU Grant」などを実施しています。
国際交流協定(MOU)の締結
NIIでは、海外の大学・研究機関との国際交流を組織的かつ積極的に推進するため、国際交流協定(MOU:Memorandum of Understanding)を締結しています。締結数は、2025年3月現在、35カ国・地域129機関に上っています。
MOU締結機関数

As of March , 2025
NII国際インターンシッププログラム
NII国際インターンシッププログラムは、NIIがMOUを締結している機関の修士課程、博士課程の学生を対象としたプログラムです。
年に2回、NIIの教員から提案される毎回100件近い多種多様な研究テーマについて各MOU締結機関より応募を受け付けます。60~165日のインターンシップ期間中、学生は指導教員の下、各研究テーマに基づき研究に従事します。インターンシップ期間中は滞在費がサポートされ、修了時には修了証が発行されます。
2005年度に本プログラムを開始して以来、計2,000人以上の学生を受け入れており、MOU締結機関との交流の促進や、国際会議での発表、国際論文の増加など、NIIの研究活動に大きく貢献しています。
NII国際インターンシッププログラムの受入決定数

As of March , 2025

MOU/non-MOU Grant
MOU締結機関またはそれ以外の機関との研究交流助成制度として、2005年度に「MOU Grant」、その翌年に「non-MOU Grant」を創設しました。
MOU Grantは、MOU締結機関との研究交流を目的として派遣および招へいを行い、non-MOU Grantは、MOU締結機関以外の機関との研究交流を目的として招へいを行うもので、NIIの教職員・学生および海外の研究者等に旅費(渡航費・滞在費)を助成し、より一層の研究交流を促進しています。
NII湘南会議
NIIは、「NII湘南会議」を2011年2月にスタートしました。
NII湘南会議はアジアにおける最初のダグストゥール*形式のセミナーとして開催され、情報学の難問を解決することを目標に、世界トップクラスの研究者が集まり、情報学分野における課題について合宿形式で集中的に議論します。
本会議開催にあたっては、神奈川県と協定を結び、連携・協力して実施しています。
開催場所である「湘南国際村センター」は、成田空港および羽田空港からのアクセスもよく、自然豊かな場所に立地しており、研究活動に専念できる環境が整っています。
これまでに開催されたセミナーは200回以上にのぼり、2014年8月には学生と若手研究者を主対象とする「NII Shonan School」も開始しました。
*ダグストゥール(Dagstuhl): 情報学における世界でトップレベルのセミナー。ドイツのダグストゥールで毎週のように開催されている。約1週間、合宿形式でトピックに基づいた議論を集中的に行うことで有名。
ドイツ学術交流会(DAAD)との交流
NIIは、ドイツ学術交流会(DAAD)との間に、DAAD-NIIポスドク特別協定(DAAD-IFIプログラム)を締結しています。本協定では、ドイツ人博士号取得者、またはドイツ居住許可を持つドイツ人以外の博士号取得者に、NIIでのポスドク研究員としての活動の機会を提供しています。DAAD-IFIプログラムによりNIIに滞在する研究者は、NII教員の指導のもと、3 か月から最長 2 年まで、独自の研究プロジェクトに取り組んでいます。滞在中はDAADから研究資金の提供があり、プロジェクト遂行のための修士課程および博士課程の学生や技術者の受け入れ、世界各国での会議への参加が可能です。
2009 年 9 月の開始以降、毎年数名のポスドクがNIIに滞在し、世界100以上の機関と共同研究を行うNIIの研究活動に貢献しています。
Global Liaison Office (GLO) - DAAD
日仏情報学連携研究拠点(JFLI)
日仏情報学連携研究拠点(JFLI)は、情報学研究における日仏間の交流拠点として、フランス国立科学研究センター(CNRS)を中心に、ソルボンヌ大学(パリ第6大学)、東京大学(大学院情報理工学系研究科)、慶應義塾大学とNIIの5機関により2008年に設立されました。2012年よりCNRSの国際研究組織UMI (現IRL(International Research Laboratory))に昇格し、活発な研究交流を担っています。
日仏情報学連携研究拠点では、情報学における重要かつ挑戦的な分野を中心に、主要な研究テーマとして、量子コンピューティング、人工知能、ネットワークとサイバーセキュリティ、情報学の基礎を挙げ、共同研究を推進しています。これまでに、フランスの研究機関からの研究者や大学院生の受け入れをはじめ、各機関で共同研究を推進してきました。また、共同研究強化のためのワークショップや、大学院インターンシップ生の研究発表の場としての研究発表会も定期的に開催しています。JFLIセミナーも定期的な活動の一つです。これまでの活動によりJFLIを中心とした研究者のネットワークが形成されたり、アジア諸国に広がるCNRS国際研究組織IRLとの協力も進められています。今後も、情報学分野における2国間の研究連携の柱としての役割を担い、また国内の各大学とも協力して、情報学の研究を推進していきます。

NII International advanced lectures series on ICT
NIIが招聘した優れた研究業績を有する先生方に、招聘期間中、ご自身の専門分野の視点から情報学についての連続講演を行っていただき、先生方との交流および専門知識の修得を進めています。
本講演は英語で行われ、一般に公開されます。講演を行う際は、本研究所ホームページのイベント案内欄にてご案内します。
国際交流活動パンフレット
NIIが取り組んでいる国際交流活動全体についてまとめたパンフレットを刊行いたしました。


NII Today No.105
NIIサービスニュース
国立情報学研究所 2025年度 概要
SINETStream 事例紹介:トレーラー型動物施設 [徳島大学 バイオイノベーション研究所]
ウェブサイト「軽井沢土曜懇話会アーカイブス」を公開
情報研シリーズ これからの「ソフトウェアづくり」との向き合い方
学術研究プラットフォーム紹介動画
教育機関DXシンポ
高等教育機関におけるセキュリティポリシー
情報・システム研究機構におけるLGBTQを尊重する基本理念
オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック
教育機関DXシンポ
コンピュータサイエンスパーク