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国際情報オリンピックで金メダル3個、銀メダル1個 来年は初の日本大会/広報誌「NII Today」第76号で特集

国際情報オリンピックで金メダル3個、銀メダル1個
来年は初の日本大会/広報誌「NII Today」第76号で特集

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今夏、イランで開催された「第29回国際情報オリンピック」で、日本代表の高校生4人が、成績上位約8%に与えられる金メダルを3個、次の約17%に与えられる銀メダルを1個獲得しました。金メダルを獲得した髙谷悠太さん(開成高校3年)は、全参加者308人中、個人の得点で1位に輝きました。また、非公式ながら、メダル獲得数による国別順位でも日本は参加した世界83か国・地域の中で1位でした。個人、国別ともに1位となったのは、1994年以降15回目の参加で初めてです。筧捷彦 情報オリンピック日本委員会 理事長は「選手たちは素晴らしい結果を出してくれました。先輩たちや情報オリンピック日本委員会の先生方のこれまでの努力の上にこのような結果を得たことを誇りに思います」と話しました。

髙谷さんは、国際情報オリンピックで3年連続金メダル、国際数学オリンピックでは2015年に銀メダル、2016年、2017年と2年連続で金メダルを獲得しています。髙谷さんは「最終日は、視野を広く持とうと意識して目をつぶって瞑想(めいそう)し開始に備えました。1位であると分かったときは安堵と歓喜の思いでした。日本から来ていたOBの方々や海外選手が『Congratulations!』と言ってくれたのがうれしかったです」と喜びを語りました。

他に、金メダルを獲得したのは、川﨑理玖さん(筑波大学附属駒場高校3年)と河原井啓さん(同)。昨年は銀メダルだった川﨑さんは「今年は個人で4位という高順位だったけれど、もっと得点を伸ばせたかもしれないという心残りがあります。これから情報オリンピックを目指す人たちは、自分が好きではないタイプの問題に対しても対策を怠らないでほしい」、初出場の河原井さんは「初めての大会を楽しむことができました。それほどできたという感触はなかったのですが、結果は個人順位5位で金メダルを獲得でき、充実した大会でした」、銀メダルを獲得した坂部圭哉さん(海陽中等教育学校6年)は「自分の力を出し切ったと満足しています。日本が世界一になったすごい大会に選手として参加できて感動しました」とそれぞれ感想を話しました。

20170927-2.jpg金メダルを獲得した川﨑理玖さん(右から2番目)と河原井啓さん(同3番目)

20170927-3.jpg銀メダルを獲得した坂部圭哉さん(中央)

次回の国際情報オリンピックは、2018年9月に茨城県つくば市で開催されます。初の日本開催に向けて、筧理事長は「情報オリンピックへの関心が高まり、情報科学の裾野が広がることを期待しています」と話しています。次回大会の詳細は、国立情報学研究所の広報誌「NII Today」第76号(2017年6月発行)「情報オリンピック 若きプログラマーの発掘・育成のために」をご覧ください!
https://www.nii.ac.jp/about/upload/all_NIIToday76.pdf

20170927-4.jpg第29回国際情報オリンピックで日本が獲得したメダル

 国際情報オリンピックは、高校生までの生徒を対象とする国際科学オリンピックの大会の一つです。世界各国から選抜された代表選手が一堂に会し、数理情報科学の問題解決能力を競います。競技は個人戦で、ほとんどの問題は「与えられた入力に対して想定される出力を計算するプログラムを作成する」という形式で行われ、2日間にわたり、1日5時間、3問または4問の問題に挑みます。問題には部分点が設定されており、より大きな入力を処理できるほど高い点数が得られます。プログラムの実行時間・使用メモリに関して制限があり、満点を獲得するには、正しいプログラムを書く能力だけでなく、アルゴリズムやデータ構造を考案する能力が求められます。

20170927-5.jpg国際情報オリンピック(IOI)の旗を持つ筧捷彦 情報オリンピック日本委員会 理事長(右)と古川一夫 IOI2018組織委員会委員長

20170927-6.jpg「国際情報オリンピック 2018」が日本で開催されることが紹介された

20170927-7.jpg本番を控えたプラクティスの様子

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