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ウェブサイト「関東大震災映像デジタルアーカイブ」に、記録映画7作品と「震災タイムマップ」などを新たに公開

関東大震災に関する映像や記録を公開しているウェブサイト「関東大震災映像デジタルアーカイブ」において、大震災からちょうど100年となる2023年9月1日、新たに7つの映像作品が掲載され、公開されています。

「関東大震災映像デジタルアーカイブ」は、国立映画アーカイブと国立情報学研究所が2021年に、関東大震災に関する資料を集めて掲載し、防災について考えるきっかけにしてもらおうと開設したウェブサイトで、これまで動画や映画の台本などの資料、139点が公開されてきました。
今回、新たに掲載された7点の映像作品は、あわせて84分ほどで、災害史の研究者がインターネットオークションで発見したものや、博物館から国立映画アーカイブに寄贈されたものなどです。
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このうち、『第四報 東京大震災惨状』は、都市史・災害史研究家の田中傑さんが数年前、インターネットオークションに出品されているものを発見し、その後、関東大震災の記録が残されている映像であるとわかったことから、国立映画アーカイブに寄贈されたものです。
映像は、関東大震災の直後に、隅田川沿岸や、銀座、日本橋付近の様子を撮影したもので、かろうじて落下を免れた橋脚を伝いながら、人々が川を渡る様子や、ビルの瓦礫だらけになった街を人々が行き交う様子、そして、交通網が混乱するなか、人々が無蓋貨車に乗って移動する様子などが記録されています。
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『東京大震災の惨状』という作品は、奈良県にある一般財団法人東洋民俗博物館で所蔵されていたフィルムで、国立映画アーカイブに寄贈されたのち、関東大震災の関連作品であることがわかりました。
この作品も、震災直後の東京の様子を撮影したもので、震災の発生を伝える当時の新聞、完全に火が消えておらず煙を立てる住宅、それに、住み家を失い上野公園に集まる人々の様子が撮影されています。
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また、「震災タイムマップ」というページも公開されました。「震災タイムマップ」のページを開くと、地図と「震災前」「震災直後」「震災後日」「復興期」といったタイムラインが表示され、どの地域が震災の発生前後でどのように変化していったのか、時系列で見ることができます。
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ウェブサイト「関東大震災映像デジタルアーカイブ」は、9月1日の更新をもって完成ということで、制作に携わった国立映画アーカイブの、とちぎあきら客員研究員は「関東大震災という、日本の近代にける歴史的な災害であり、一種の「国民的事件」について、発生直後の激甚な被害から避難、救護、救援、復旧にいたる過程を、映像ならではリアリティを以て見ていただくとともに、記録された内容には、現代に生きる私たちにとっても多くの発見や気づきがあるとも思いますので、これらの映像が防災への貴重な教訓を得ることにつながれば、大変嬉しく思います」とコメントしています。

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