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受賞

鯉渕 道紘准教授(アーキテクチャ科学研究系)が第17回(令和2年度)日本学術振興会賞を受賞

賞の名称

第17回(令和2(2020)年度)日本学術振興会賞

受賞者

鯉渕 道紘(国立情報学研究所)

授与団体・学会

独立行政法人日本学術振興会

受賞日

2020年12月17日

受賞理由

「並列計算機システムの相互結合網へのランダム性導入に関する先駆的研究」
(Pioneering Research on Introducing Randomness for Interconnection Networks on Parallel Computer Systems)

大規模計算を支える並列計算機は巨大化の一途を辿っており、そのプロセッサ間を結合する相互結合網はますますその重要さを増している。鯉渕道紘氏は、斬新なアイディアで、理論、実際の両面からこの高性能化、低コスト化に取り組み、数多くのブレークスルーを成し遂げた。従来、規則的に接続されていた結合網にランダム性を導入することで、理論的な下限に迫る通信遅延を達成することができる独創的な手法を提案し、結合網の構成法に大きな影響を及ぼした。また、光無線端末の小型化により、相互結合網に光無線通信技術を導入し、ケーブルレスデータセンター構想を提唱した。その研究対象は、半導体チップ内、チップ間の相互結合網にも及び、それぞれ独創的な業績を挙げ、国内外に大きなインパクトを与えている。さらに、ネットワークトポロジーの国際コンテスト「グラフゴルフ」を主催し、優れたネットワークトポロジーの発見、データベース構築、評価手法の確立にも貢献するなど、国際的なリーダーとしての役割を果たしており、今後の更なる活躍が期待される。

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