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ニュースリリース
街なかの状況把握と活用に関する実証実験/ドライブレコーダーアプリを活用したクラウドセンシングで
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は、国立大学法人北海道大学(北海道大学)と共同で開発したiPhone/iPad用アプリを用いたドライブレコーダーサービス「Drive around-the-corner.(ドライブ・アラウンド・ザ・コーナー)」の実証実験を2月15日から、札幌市や地元バス事業者等の協力を得て、札幌市を中心とする北海道を対象に開始します。ドライブレコーダーサービス自体は全国で利用可能です。
本サービスでは、自動車利用者のスマートフォンで映像付きの運転記録を残すことができるとともに、クラウド上に記録を集めて活用することで、市民の目線でとらえた街の「今」を共有できるようになります。市民が情報を持ち寄る「クラウドソーシング」により都市の社会問題の解決に役立てていく「スマートシティアプリケーション」の新たな取り組みとして、その効果や課題などを検証することにしています。
この実証実験は、NIIコンテンツ科学研究系 准教授の相原 健郎と北海道大学 猪村 元 特任助教らによる研究グループが実施している「モバイルセンシングを活用したスマートシティアプリケーション」研究プロジェクトの一環です。本プロジェクトでは、スマートフォン等の普及しているモバイル端末を活用して、サービス利用者である市民からリアル空間(街)の状況把握に役立つデータを収集する、クラウドソーシングの方法論の研究を行っています。実証実験では、利用者にとって有用なサービスを提供することで利用データの収集を可能とし、収集したデータを活用することでサービスの高度化を実現するという好循環を生み出すことが重要であると考え、利用者の参加を促す動機付け等に着目した取り組みを行います。収集したデータは利用者に還元するとともに、公共の目的で広く活用できるようにすることを目指しています。
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