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「CEATEC JAPAN 2016」に北大・阪大・九大とともに出展/ソーシャルCPSの共同研究で

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は文部科学省の国家課題対応型研究開発推進事業「社会システム・サービス最適化のためのサイバーフィジカルIT統合基盤の研究」(研究代表者:NII副所長・コンテンツ科学研究系教授 安達淳)に共同で取り組んでいる国立大学法人 北海道大学、国立大学法人 大阪大学、国立大学法人 九州大学とともに、本年10月4日(火)から7日(金)まで千葉市の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2016」に出展します。

「CEATEC JAPAN 2016」は本年より、従来の最先端のIT・エレクトロニクスの総合展という位置づけから、CPS(Cyber Physical System:サイバーフィジカルシステム)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)でつながりが深まる社会、新たにもたらされる未来を共に創り出す場を目指す「CPS/IoT Exhibition」へと生まれ変わります。NIIと北海道大学、大阪大学、九州大学の4機関は、新しいCEATEC JAPANのコンセプトを発信するための主催者特別企画「IoTタウン」に「ソーシャルCPS」のカテゴリーで出展します。NIIは、CEATEC JAPAN初出展となります。「CEATEC JAPAN 2016」の主催団体より、「IoTタウン」への出展企業・団体が20日に発表されました。

「社会システム・サービス最適化のためのサイバーフィジカルIT統合基盤の研究」は、実世界(フィジカル)から得られる様々なデータを情報空間(サイバー)に集約して分析し、その結果を実世界に適切にフィードバックするCPSに関する研究を行うものです。特に、エコや防災、安心安全などに関わる様々な社会システムをITとの密な連携によって高度化することで課題解決に貢献するCPSを「ソーシャルCPS」と名付け、実社会の効率化や新たな価値創造に資するIT統合基盤として研究開発に取り組んでいます。

ソーシャルCPSは、実世界とサイバー世界を有機的に連携させることで社会の抽象化と社会資源の管理を合理的に行う手段を提供するもので、今後の社会システムの基盤を支えるコンセプトです。ソーシャルCPSを実現するためには、人やモノをふくむ実世界の多様なデータを収集し、これを蓄積・管理・分析して実社会の情況を「見える化」し、さらにサービスに応じた分析を加えて実社会への適切なフィードバックに繋げることが必要となります。本研究では、この一連の機能を実現するための個別技術の開発とそれらを統合するアーキテクチャをデザインし、実証システムを構築して実際の社会システムに適用することにより、その有効性の評価や実用化に向けた課題抽出を行っています。

「CEATEC JAPAN 2016」でこうした研究活動の成果を展示することで、社会活動の効率化や市民の満足度の向上につながるソーシャルCPSの有効性をアピールします。

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