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ニュースリリース
NetCommonsの新バージョンをリリース/レスポンシブデザインを採用、セキュリティー対策も強化
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)の社会共有知研究センター(センター長:情報社会相関研究系教授 新井紀子)は8月31日、次世代情報共有基盤システム「NetCommons」(ネットコモンズ)のメジャーバージョンアップ版となるバージョン3のリリースを正式発表しました。本バージョンでは、レスポンシブデザインを取り入れてタブレット端末での操作性を向上するとともに、自動テストツールの採用によるソフトウェアのメンテナンス性向上を通じたセキュリティー対策を強化しました。「NetCommons 3.0.0」は9月1日よりNetCommons公式サイト(http://www.netcommons.org/)から入手できます。
NetCommonsはNIIが研究・開発している次世代情報共有基盤で、(1)コンテンツマネジメントシステム(content management system: CMS)(2)学習管理システム(Learning Management System: LMS)(3)グループウェア、の三つの機能を統合したコミュニティーウェアです。小中学校から大学にいたる学校教育でのeラーニング基盤、中小企業の社内グループウェア、NPOやNGOのポータルサイト兼バーチャルオフィス、コミュニティーサイトの構築ツールなど広範な用途で利用されています。
NetCommonsは、(1)外部配信向けポータルサイト機能(2)個人のバーチャルオフィス機能(3)グループの情報共有機能、が一つのシステムの中で統合されています。一般的なサーバーに5分程度でインストールできる導入時の簡便性と、HTMLタグを知らなくても編集できる操作性を兼ね備えており、拡張性と信頼性も高い汎用(はんよう)CMSとして評価されています。これまでに、教育現場を中心に自治体や企業などを含む3500以上の団体に導入されています。
NetCommonsの研究開発プロジェクトは、NIIの社会・公共貢献活動の一環として、平成13年(2001年)に始まりました。NIIは平成17年(2005年)以降、NetCommonsをオープンソースとして公開しています。平成20年(2008年)1月にNetCommonsの産学連携によるビジネスモデルの開発及び次世代情報共有システムの研究開発を加速するため、社会共有知研究センターを設置。同年8月に最初のメジャーバージョンアップを行い、バージョン2を公開しました。
【バージョン3の特徴】
- レスポンシブデザインを採用し、パソコンでもスマートフォンやタブレット端末でも、同等の画面と統一した操作性を提供できるようになりました。
- 自動テストツールの導入により、テストの効率が飛躍的に向上し、ウェブサーバーで動作するソフトウェアのバージョンを常に最新に保つことが可能になりました。
- アンケートにスキップロジックやテンプレートのインポート・エクスポート機能を導入することにより、多様なアンケートが作成できるようになりました。また、作成したアンケートを再利用することも可能になりました。
- コンテンツの承認ワークフローを統一しました。
- 小テストやカレンダー、ToDo管理、動画配信等の機能が向上しました。
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