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NII人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」/センター試験模試6科目で偏差値50以上

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、東京都千代田区、所長:喜連川 優)が中心となって進める人工知能(AI)プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」は本年度、マークシート式で行われる大学入試センター試験模試の「2016年度進研模試 総合学力マーク模試・6月」(協力・株式会社ベネッセコーポレーション)ならびに東京大学第2次学力試験に向けた論述式模試の「2016年度 第1回東大入試プレ」(協力・学校法人高宮学園 代々木ゼミナール)の地理歴史(世界史)と数学(文系)・数学(理系)を受験しました。

【結果概要】

センター試験模試は5教科8科目の合計で525点(全国平均454.8点)を獲得し、偏差値は昨年度に続いて57を超える57.1という成績を残しました。これは、私立大学の512大学1,343学部、また、国公立大学でも23大学30学部において合格可能性80%以上の成績に相当します。合格可能性80%以上の判定となった大学・学部・学科の中には、「MARCH」「関関同立」と総称される関東、関西の難関私立大学群の学部・学科も複数含まれています。

科目別では、世界史B(偏差値66.3)で昨年度に続く偏差値65以上の好成績を記録しました。また、物理は62点、偏差値59.0と昨年度の成績(42点、偏差値46.5)から大幅に向上しました。今年度は受験した5教科8科目のうち数学(数学IA・数学ⅡB)、英語(筆記)、物理、日本史B、世界史Bの4教科6科目で、同じ模試を受験した約12万人の人間の平均を上回る偏差値50以上の成績をあげました。

一方、論述式模試では、数学(理系)で偏差値76.2という極めて高い成績を達成しました。この科目では、日本語で書かれた問題文を計算が可能な形式へと変換し、数式処理プログラムを用いて問題を解くまでのプロセスに一切人手を介さず、完全に自動的な求解を初めて実現し、6問中4問に完答しました。

詳細につきましては、以下のリリースをご参照下さい。

ニュースリリース

今年度好成績を記録した論述式模試・数学の解答プロセスの前半にあたる自然言語処理部分については名古屋大学とNIIが、後半の数式処理部分とセンター試験模試の物理についてはNII・株式会社富士通研究所・サイバネットシステム株式会社の3者が、それぞれ、開発した技術などに関する共同のニュースリリースを本日発行しています。

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