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ニュースリリース
「日本アニメーション映画クラシックス」を紹介する展示会を開催/東京国立近代美術館フィルムセンターと共同開発したウェブサイト
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)コンテンツ科学研究系教授、高野 明彦(たかの・あきひこ)の研究室は11月6日から12月5日まで、東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)と共同で開発したウェブサイト「日本アニメーション映画クラシックス」を紹介する展示会「『日本アニメーション映画クラシックス』in 幽霊坂KS46Wallギャラリー」を、東京・御茶ノ水で開催しています。「日本アニメーション映画クラシックス」は文化庁の「映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究(BDCプロジェクト)」の一環でNFCが開設し、現存する最も初期のアニメーション映画などNFCが所蔵する戦前・戦中の64作品や資料を公開しています。
〈写真〉展示会で紹介される作品の一つ、『動物オリムピック大會』(1928年)の一場面
「日本アニメーション映画クラシックス」は 、日本でアニメーション映画が誕生したとされる1917 年から 100 年を記念し、文化庁の「文化芸術振興費補助金(美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業)」の一つであるBDC プロジェクトとして開設されました(*1)。映画のデジタル化や保存技術に関わる実践的な調査研究、ならびに、コレクション公開の新たな方法を試みるための調査研究の一環という位置付けです。公開されているのは1917年〜1941年に製作・上映された64作品で、1917年公開と現存する最も初期の作品である『なまくら刀』などの貴重な資料が含まれています。また、「大藤信郎記念館」のページでは、戦前から活躍したアニメーション作家、大藤信郎の手書き台本、造形作品や切り紙キャラクターなど資料約140点をウェブブラウザー上で閲覧できます。
「日本アニメーション映画クラシックス」は日本アニメーション100年記念の限定公開で、年末で公開期間が終わることから、テレビ放送もなかった時代に作られた日本の初期アニメーションの世界を手軽に体験できる同サイトをより多くの方に知っていただくために、NIIとNFCの共同企画で展示会を開催することにしました。会場の「デジタルギャラリーKS46Wall」はビル間の歩行者専用通路にあり、約50メートルの通路の壁に設置された60インチの大型モニター27台を活用して、通常はパソコンの画面などで閲覧する同サイトの動画を大画面で楽しんでいただけます。今回の展示会で公開されるのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催にちなんで村田安司の『動物オリムピック大會』や大藤信郎の『切紙細工 西遊記 孫悟空物語』など25作品。各動画のページには「日本アニメーション映画クラシックス」の当該作品のページにリンクするQRコードが記載されており、観覧者は自分のスマートフォンなどでQRコードを読み込むことで、動画を自分のスマホでも簡単に再生することができます。
展示会の概要は以下の通りです。
「日本アニメーション映画クラシックス」in 幽霊坂KS46Wallギャラリー
- 期間: 2017年11月6日(月)~12月5日(火)
- 時間: 10:00~13:00、17:00~22:00
- 会場: デジタルギャラリーKS46Wall(東京都千代田区神田駿河台4-6、御茶ノ水ソラシティB1F)
- 最寄り駅: 新御茶ノ水駅(東京メトロ千代田線)聖橋方面改札直結、JR御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩1 分
- 料金: 観覧無料
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