ニュース / News
ニュースリリース
PtM:合成音声付き動画教材作成システム
~実証実験をスタート~
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:黒橋 禎夫、東京都千代田区)は、高等教育機関における教育コンテンツの質と作成効率を向上させるための取り組みとして、新たな合成音声付き動画教材作成システム(PtM)(*1)の実証実験を、3月1日から開始します。このシステムの導入により、国立情報学研究所が高等教育機関向けに共通教育コンテンツと学習履歴を提供する学習管理システム「学認LMS」(*2)においてマイクロコンテンツ教材を提供する教員は、合成音声を用いた魅力的な動画教材の作成を容易に行えるようになります。実証実験からのフィードバックは、システム改善と教育イノベーションに貢献することが期待されます。
【背景】
近新型コロナウイルス感染症を契機として、世界的に社会のデジタル革新が急速に進展する中、研究分野においても、デジタル技術とデータ活用による革新が進められています。
国立情報学研究所では、データ駆動型研究を推進する情報基盤であるNII研究データ基盤(NII RDC)(*3)を提供し、オープンサイエンス時代に求められる人材の育成を支援する人材育成基盤として、学認LMSで研究データ管理講座を提供しています。
研究データ管理講座の各教材は、短い時間で学習できる複数の合成音声付きの動画教材(マイクロコンテンツ教材)で構成されています。学認LMSでテスト運用中の自機関限定コースにおいては、所属機関のための学習コースを作成し、既存の動画教材をカスタマイズすることや、新たにマイクロコンテンツ教材を加えることが可能です。
このシステムが活用されることにより、教材作成者にとって、さらに教材の作成・登録が簡便となり、研究データ管理の人材育成にも大きく貢献すると考えています。
<学認LMSとは>
学認LMSは、高等教育機関における共通の教育コンテンツと機関別の受講履歴を提供する学習管理システムです。情報セキュリティ講座や研究データ管理講座を提供しています。学認LMSでは、共通の教育コンテンツの学習環境を提供するだけでなく、関連する学習コンテンツを所属機関の受講者のために提供する自機関限定コースを作成することができるため、組織的に研究データ管理の人材育成に取り組む等に役立てることが可能です。
<ご利用に関して>
本サービスは、学術認証フェデレーション(学認)加盟機関を対象に提供します。
また、本サービスは学認LMSのオプション機能のため、PtMご利用に際して、学認LMSが未申請の場合はあわせてお申し込みをお願いします。
なお、学認LMSのご利用は機関単位でのお申し込みが必要となります。申し込み方法は学認LMSユーザサポートサイト(*4)をご覧ください。
<利用申請に関するお問い合わせ先>
学認LMSサポート担当
E-mail: gakunin-lms-support [at] nii.ac.jp([at]を@に変換してください)
【研究プロジェクトについて】
本研究は文部科学省「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」(*5)の支援で行われました。
News Release: PDF
PtM:合成音声付き動画教材作成システム
~実証実験をスタート~
(*2) 学認LMS https://lms.nii.ac.jp/
(*3) NII研究データ基盤 NII RDC https://rcos.nii.ac.jp/service/
(*4) 学認LMSユーザサポートサイト https://contents.nii.ac.jp/lms_support
(*5) AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業 https://www.nii.ac.jp/creded/nii_ac_jp_creded.html
注目コンテンツ / SPECIAL
2024年度 要覧 SINETStream 事例紹介:トレーラー型動物施設 [徳島大学 バイオイノベーション研究所] ウェブサイト「軽井沢土曜懇話会アーカイブス」を公開 情報研シリーズ これからの「ソフトウェアづくり」との向き合い方 学術研究プラットフォーム紹介動画 教育機関DXシンポ 高等教育機関におけるセキュリティポリシー 情報・システム研究機構におけるLGBTQを尊重する基本理念 オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック 教育機関DXシンポ
アーカイブス コンピュータサイエンスパーク