研究 / Research
JST さきがけ
JSTの戦略的創造研究推進事業 さきがけ(Precursory Research for Embryonic Science and Technology)。
国が定める戦略目標の達成に向けて、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進します。科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的とするネットワーク型研究(個人型)です。
国が定める戦略目標の達成に向けて、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進します。科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的とするネットワーク型研究(個人型)です。
IoTが拓く未来
安全なデータ共有・協調型自動運転システムの開発
様々なIoTセンサ群・通信機器を有した自動運転システムに関する技術開発が進んでいる一方、自動運転システムのIoTセンサ群からのリアルタイムデータ・蓄積データの利活用はほとんど進んでいない。
これは自動運転システムがカメラ・GPS受信機・LiDAR等多種センサを有しているため、走行中に周囲の人間のプライバシーに関する情報を収集してしまうことに主な原因があった。
また自動運転システムは人命に直接関わるIoT制御システムであり、高い信頼性・安全性を常に担保する必要があり、データ活用まで見据えたシステム設計が難しいことも現実的な原因であったと言える。
これらの問題を解決し、自動運転システムを未来社会のセンサデータ収集基盤として用いるために、本さきがけ研究提案では「データ共有・協調型自動運転システムの開発」に取り組んでいる。
具体的には、(1)インフラ側IoT機器・他車両とのセキュアなセンサデータ共有技術、(2)複数自動運転システムの衝突・デッドロックを高信頼で回避する協調走行技術、(3)自動運転システムを安心してデータ収集基盤として用いるためのプライバシー保護機構の3つの研究テーマに取り組み、インフラ側IoT機器・周辺の他車両・遠隔の一般ユーザと安全・安心・高信頼にデータ共有・協調する自動運転システムの実現を目指して開発・設計を行っている。
本研究の遂行によって、走行データ・センサデータをリアルタイムに共有し、自動運転システム自身の安全だけでなく、都市交通全体の安全性・利便性及び都市生活の快適性・生活環境を飛躍的に高める自動運転システムの構築が期待できる。