Interview
研究データエコシステム分野を超えた研究データの連携と循環
異なる学術領域の研究データを連携するプラットフォームの構築により、さらなるデータの利活用と研究活動の変革、学際的領域の創発を目指す、研究データエコシステム構築事業。その事業の進捗や現在の課題、展望を紹介する。
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データ駆動型研究や生成AI(人工知能)など大量のデータを活用してイノベーション創出を目指す研究が世界の潮流となっている。また論文だけではなく研究データをインターネットを介して公開して広く共有する「オープンサイエンス」の考え方も国際的に広がっている。「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」は、分野を問わず日本全国の研究者がデータ管理・公開・利活用に取り組める共通の基盤を提供するのが目的だ。本事業推進委員会の江村克己委員長と事業の中核である研究データエコシステム構築事業推進センターの山地一禎マネージメントチームリーダーに進捗状況などを聞いた。
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文部科学省が取り組む「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」は、デジタル技術とデータ活用による研究活動の変革―研究デジタルトランスフォーメーション(研究DX)を推進する事業で、「ユースケースの形成・普及」「データ共有・利活用の促進」「研究デジタルインフラ等の効果的活用」を一体的に推進する。事業は、国立情報学研究所(NII)と共同中核機関の理化学研究所、東京大学、名古屋大学、大阪大学によって2022年に開始した。その中で今回「データ共有・利活用の促進」のため、適切な研究データ管理支援、データマネジメント人材育成支援を目指す、「ルール・ガイドライン整備チーム」および「人材育成チーム」に、現在までの進捗、課題、展望について聞いた。
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「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」では、全国的な研究データ基盤の活用やデータ連携を進めていく上で、その先駆となるべきユースケース創出に向けての課題提案を公募している。一言でデータ基盤の活用と言っても、抱える問題意識、活用に向けてのアプローチは、分野により、研究のテーマにより、さまざまな違いがある。ここでは、「ユースケース創出事業(以後、ユースケース事業)」採択プロジェクトの中から、それぞれ異なる分野の4人の研究者に、事業応募のきっかけ、進捗、課題、抱負と今後の研究データのあり方、この事業を通しての、国立情報学研究所(NII)への提言を聞く。
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いまや社会を支える基盤になっている「情報学」という学術分野の研究が、「私たちが生活する社会をどう変え、未来の社会に、どのような新しい価値を生み出してくれるのか」を、広く一般の読者にわかりやすくお伝えすることを目的に「NII Today」を発行しています。
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